2021年秋、山口県瀬戸内側で唯一のとらふぐの養殖産地である笠戸島から、「純米大吟醸育ち 笠戸島幸ふく」が誕生しました。

笠戸島発信の山口県を代表する特産品になってほしいという想いで丹精込めて生産しています。

ブランド名に込めた思い

笠戸島幸ふくをお召し上がりいただいた皆さんの笑顔をイメージしました。

私たちに関わる全ての皆様の幸せでありますように。

将来、笠戸島が「幸ふく(幸福)な島」になりますように(「幸ふくの島」と呼ばれるようになるといいな…)

こんなことを考えながら「純米大吟醸育ち 笠戸島幸ふく」と命名しました。

ブランドロゴは、獺祭のラベルの文字をお書きになられた山本一遊先生にお願いしました。


POINT1 地域資源の活用による「山口県ならではの特産品」

「山口県産とらふぐ」と、世界でも注目される山口県を代表する銘酒「獺祭」を融合させた特産品開発への取り組み

獺祭焼酎のカス(焼酎粕)をパウダー状に加工し、飼料に混ぜ込んでいます。

POINT2 「話題性」

・2020年の赤潮による壊滅的な被害からの復興

・酒造副産物の再利用による環境問題への取り組み

産業廃棄物のリユースによって、処分費用の削減や温室効果ガスの削減にも繋がります。

酒造副産物の再利用は、飼料に使用されている魚粉等の原料であるイワシやサンマなどの天然資源を保護することにも繋がり、持続可能な水産業への取り組みにもなっています。

POINT3 「養殖へのこだわりと、分析によって検証された身質や味の変化」

焼酎粕を与えることによる身質や味の変化も分析結果によって証明
弾力性(歯ごたえ) 魚介の味に影響する遊離アミノ酸値、約1.5倍上昇による旨味の増加

【専門機関の指導による自社分析の結果】

酒粕と焼酎粕の一般栄養の比較

獺祭で比較した場合、焼酎粕は酒粕よりも全体的に栄養価が高くアルコール度数が低いことがわかります。

弾力性(歯ごたえ)

焼酎粕を与えることによって運動量が活発になり弾力性(歯ごたえ)が向上すると考えられます。

アミノ酸値

主に魚介類の味・旨味などに影響する遊離アミノ酸値がおよそ1.5倍になることが確認されました。

考察

ふぐの健康状態がとても良好で生育も良く、焼酎粕の持つ栄養素の他に、抗菌作用や免疫力の向上、肝機能等の向上などふぐの健康にも作用しているのではないかと考えられます。アルコールがふぐに及ぼす影響に配慮しながら配合量の調整や給餌のタイミングなどの研究・観察・分析を繰り返してきました。

それらの結果、焼酎粕を与えたとらふぐは、健康で生育が良く、ふぐの特徴である歯ごたえや魚介に感じる旨味(アミノ酸)が増すなどの結果が得られました。


笠戸島幸ふくのサンプリングを行っています

一般社団法人 漁業ブ (gyogyobu.jp)の支援によって、東京都をはじめとする飲食店の料理人・シェフ・仲卸業者の方へ笠戸島幸ふくをお送りして、届いた時の状態、大きさや身質、調理・実食の感想や、ご要望などお聞かせいただくことで、実際に使われる方がどのような商品を希望されているのかをリサーチすると共に、養殖とらふぐのポテンシャルを模索しています。

ネガティブなご意見はほとんどなく、全国の養殖とらふぐの中でもトップクラスと大変お褒め頂き、次シーズンからの販売にもご期待いただいています。

ふぐは旨味が強く淡白でどんなお料理でもアレンジがききます。日本食・ふぐ専門店に限らず、様々なカテゴリーの料理人の皆様の遊び心をくすぐるような食材としてお使いいただけましたら幸いです。

お問い合わせは、当HPのお問い合わせフォームよりお願いいたします。