定置網漁で獲れた小さな真サバは、「ローソクサバ」と呼ばれ、一般的には市場に出しても価値が付きませんでした。
そのローソクサバを養殖生簀に入れて餌を与え、2年から3年ほど、鯵も同じように1年から2年ほどかけて育てています。これを「畜養」と言います。
これまでは大衆魚として扱われてきたサバやアジですが、近年、地域によっては漁獲量が減ってきていること、また、良質な脂がのった丸々と太った畜養のサバやアジは、近年大変人気があります。

11月下旬ごろから海水温が下がってくると、出荷が始まります。
上質な脂は臭みがなく、ふわっととろけますがくどさがありません。まるでトロのような甘味すら感じられます。
ここ3年ほどで根強いファンが増え、生のまま食べられるSABAとして人気急上昇、注文が殺到しています。

サバやアジは、とてもデリケートなので出荷までできるだけ網ですくったり触ったりしないようにして育てています。だから…出荷するまでどのくらいいるのかも分かりません。
出荷時は、給餌を止めて余分な脂を落とします。また通常はエラを折るだけの処理ですが、弊社では締め方にも一工夫!

ゆえに鮮度が長持ちし、身がしっかりと締まっているため、身割れなどを起こしません。
出荷前のひと手間が、鮮度を保ち美味しさをさらに倍増させているのです。